
地震に強い家ってどんな家?

日本は地震が多い国です。いつ地震がきても大丈夫なように、地震に強い家が求められています。でも、地震に強い家って、どんな家のことなのでしょう? ミサワホームに教えてもらいました。
揺れに強い構造で、最新のシステムにより地震を測定し、被害状況をきちんと教えてくれる家のこと。
地震に強い家にはひみつがある!
大きな地震が起きた時、揺れは1度だけで終わりません。余震といって、大きな揺れが続けて起こり壊れた家もあります。揺れに強い構造をもっていること、地震の後も安心して暮らし続けることができること、こうした家が地震に強い家といえるでしょう。

1 自宅専用の地震察知機
家の基礎部分の計器で地震波を測定。室内には震度、家と地盤の被災度が表示される(被災度判定計)

ピピピ……
(地震の警報音。
地震がきます)

震度6建物は安全です
2 壁の中で揺れの衝撃を吸収
壁に埋め込まれた「制震装置」が地震の衝撃を軽減する。大きな揺れが何度きても大丈夫

3 家にかかる力を分散する構造
ジェット機などでも使われている「モノコック構造」。壁、床、屋根を一体の箱形にすることで、どの方向から荷重がかかっても建物全体に力を分散する

ミサワホームの最新のシステムは、地震の前に情報を察知して、地震がくることを知らせます。地震が起こると、強い構造と制震装置で家を守ります。また、リアルタイムで震度と、家や地盤の被災度を判定します。家の人はこれらの情報から、家にとどまるか避難するかの判断ができます。
これが地震に強い家の
ひみつか!

地震で「倒れない」ではなく、
「傷つかない」を目指す!
住宅メーカーでは、実物の家を建てて何度も大きく揺らす実験を行うなど、地震に強い家づくりを研究しています。こうした実験や研究により、現在の家は、地震で「倒れない」ことではなく、「傷つかない」ことを目指してつくられています。地震の時にいかに揺れないか、どう備えるか、がこれからの課題です。

▲実際に家を建てて揺らす耐震実験のようす
地震の後、安心して暮らせることが大切!
地震の後、家に何も問題がなくても、電気・水道・ガスなど生活に必要なライフラインが止まってしまったら、どうしますか?ライフラインが復旧するまでは、自分の力でなんとかするしかありません。水や食料など、生きるために必要なものは、地震に備えて準備しておくことが大切です。

▲家の中にスペースをつくり、水や食料、日用品などを備えておけば、いざという時に安心

地震の後にきちんと生活できるかは大きな問題よね
だから備えはしっかりしておかないと!
ライフラインが停止しても、気にせずに暮らせる家はないのでしょうか? 現在、電気や水を自分でつくって自分で使う、自立した家の実験が行われています。この家では、屋根に太陽光パネルを置き、発電された電気で部屋の除湿や冷房を行います。また、空気中の水を集めたり雨水をためたりして、生活用水に使います。こんな家なら地震がきても安心ですね。

▲実験中のエネルギー自家消費型住宅
将来は他の星に家を
建てているかもしれない!
ミサワホーム株式会社 経営企画部 佐野遥香さん
南極昭和基地の建物建設のサポートをしているのは、ミサワホームです。南極は最低気温がマイナス45℃、猛烈なブリザードが吹き付ける、とても厳しい環境です。ミサワホームはそんな環境でも快適にすごせる建物づくりに挑戦してきました。こうした経験を生かし、さらに積み重ねていけば、もっと厳しい環境でも快適な家をつくれるようになるはずです。将来は、地球以外の星にだって家を建てて、人間が移り住むことができるかもしれない。そんな夢に向かって挑戦していきたいと思っています。
住まいの可能性はどんどん広がっています!!
