
証券会社のアナリストってどんな仕事?

証券会社では、お客様が株などの証券取引を行う時に役立つ、様々な情報をリサーチしています。リサーチのお仕事の一つ、アナリストについて、大和証券に教えてもらいました。
様々な角度から企業の価値を分析して、お客様に役立つ情報を提供する仕事だよ!
リサーチの業務には、三つの種類があります。個別の業界や企業について調査・分析するアナリスト、株式など市場全体の動きを調査・分析するストラテジスト、経済全体に関する調査・分析を行うエコノミストです。 ここでは、アナリストについて紹介します。
アナリストがどんな風に活躍するのかを見てみるケモ。

私たちアナリストは、たくさんの情報から企業の価値を分析してレポートにまとめます。
企業の価値は、株価に反映されます。企業を分析して、今の株価が正しく評価されているかを見極め、その情報をお客様に役立ててもらうんです。


企業の成績が良くなると
株価も上がる

企業の成績が悪くなると
株価も下がる
みなさんも、学校の成績や日々の取り組みが、成績表で評価されますよね?
企業も同じで、売り上げや利益などの成績、社会貢献などが株価で評価されるんです。
私たちは、企業のことを調べ、適切な株価を株式市場の参加者に発信する仕事をしているんですよ。

アナリストの仕事では、情報を集める力、集めた情報を正しく分析する力、そしてより多くの人にわかりやすく伝える力が求められます。
そのため、毎日いろいろな所にアンテナを張り巡らせています。


新聞やネットニュース、専門分野の論文を読んで、記者や専門家が教える情報をゲット!

企業に行って、直接社長から会社の様子を聞く!

街に出て、トレンドチェック!

あらっ?
私が担当するあさひ堂の「ケモケモアイス」に入っている果物のことが書いてあるわ。
んっ?
こっちにはこんな天候の情報が!

ケモケモアイスは売れるわ!
あさひ堂の株はきっと上がるはずね!

よし、この情報をレポートにまとめて、お客様にお伝えするわよー!


あさひ堂の株価が
上がった!
ケモケモアイスの
ヒットのおかげだ!!

ふふっ、
予想通りだわ

企業の分析に関する情報は、ほかにも国内外で起きた様々な出来事など、広い範囲から集めて参考にしています。
また、商品の包装を地球環境に優しい素材にして、SDGs達成に貢献しているかなども判断材料にしているんですよ!

企業は、お金を稼ぐだけではなく、環境への配慮や、弱い立場の人を助けるなど、世の中に貢献しているかどうかもしっかり見られています。
こうした取り組みに目を向けることも大切です。

謎解きのように、情報を読み解くお仕事です
大和証券 投資情報部 アナリスト課 小浦みなみさん
アナリストは、様々な業界の企業を見ます。この『おしごと年鑑』にのっている、ほとんど全ての仕事を分析対象にする珍しい仕事です。そのため、いろいろな知識が求められます。アナリストになりたいと思う方は、たくさんのことに興味を持ち、なぜ?と考える習慣を身につけるといいかもしれません。学校では何がはやっているのか、スーパーではどんなものが売れているのかなど、少し気をつけて見てみると、きっと面白い発見ができるでしょう。
アナリストの仕事は、いくつもの情報を読み解いて、みんながまだ発見していない、その会社のすごい所を見つけ出す仕事で、宝探しや謎解きに似ています。みんなが知らないことを発見できるって、ワクワクしませんか?
※2020年9月時点での情報です。
謎解きが好きな人はきっとやりがいを感じられると思いますよ!
