外国のできごとが、すぐに日本で見られるのはなぜ?

KDDI株式会社

ワールドカップなど、遠く離れた外国で行われているスポーツの試合を、日本でリアルタイムで見ることができるのはなぜでしょう? 国際通信をになうKDDIに教えてもらいました。

遠く離れた現地と日本の間を通信衛星やケーブルでつないで、映像を送り届けているよ!

ケモノン

国際的なスポーツ大会の映像が日本に届くまでを紹介するケモ!

外国で行われている試合
矢印

メディアセンターに映像が届く

メディアセンターに映像が届く

「メディアセンター」とは、世界各国の放送局や通信事業者が集まる、特設の映像スタジオのこと。大きなイベントでは、あらかじめ日本からここに機材を持ち込みスタンバイする。そして、いざスタジアムから中継映像が届き始めると、24時間態勢で映像を監視する。もちろん、試合を楽しむ余裕などないぞ。ここで、映像のデータ量を約40分の1にまで圧縮し、現地から近いKDDIの拠点に送るんだ。

あ~緊張する~!
早く無事に試合が終わってほしい

メディアセンター
矢印

現地に近い映像拠点へ

現地に近い映像拠点へ

KDDIの拠点に届いた映像は、光海底ケーブルを経由して日本に送られる。

矢印

光海底ケーブルを通って海を越える!

たいへんだ!海底ケーブルがサメにかじられた!

光海底ケーブルを通って海を越える!

海外からの映像は、光ファイバーでできた海底ケーブルを通して日本に送られる。太平洋には9000㎞もの長さのケーブルが通っているんだ。海底ケーブルは、サメにかじられて切れてしまうことも! そんなときは、別のルートの海底ケーブルを使って、映像を日本に送り届ける。

ケモノン

無事に届くか、
ハラハラだケモ!

矢印

日本の映像拠点へ

日本の映像拠点へ

圧縮された映像データは、ここで元どおりにし、映像や音声に乱れがないかを確認してから、日本のテレビ局へ受け渡す。現地のメディアセンターに映像が届いてから、日本のテレビ局に渡すまで、たった2~3秒のできごとだ。

何が起きても、途切れずに映像を送り続けるぞ!

日本の映像拠点へ
矢印

テレビ局へ

テレビ局へ
矢印
電波塔

映像を電波にのせ、電波塔から各家庭に届ける

ユイヒナタケモノン

急な現場は、衛星で対応!

急な現場は、衛星で対応!

事件や事故はどこで起こるかわからない。そんなときは、放送機材を備えた「衛星中継車」を現場に派遣する。現場で撮影した映像を、地球の外側をまわっている通信衛星を通じて日本に送ることができるんだ。

送信ルートは一つじゃない!

映像の送信ルートは、必ず複数用意されている。思わぬアクシデントで、どこかのルートが使えなくなったとしても、別のルートがあるからだいじょうぶ!一瞬たりとも映像を途切れさせないための工夫だ。

送信ルートは一つじゃない!

例えばブラジルで行われたイベントの中継では、西回り、東回りがそれぞれ2ルートずつで、実質4ルート用意された。

世界中の人に高品質な映像を届けたい!

答えてくれた人

KDDI株式会社 グローバル技術・運用本部
太田全さん

わたしは、国際的なスポーツイベントで、日本へ映像を届ける仕事をしました。現地では、外国の人たちと協力して仕事を進めるため、ときには英語が聞き取れなかったり、日本の常識が通じなかったりで苦労することもありました。でも、一緒に仕事をするうちに、みんなが仲間になっていき、一丸となって問題を解決できたときには、格別の達成感がありました。 日本は、世界のどこよりも映像の品質に厳しいので、期待どおりの映像を届けるのはたいへんですが、わたしたちが届けた映像で、みんなが喜んでくれると思うと、とてもやりがいを感じます。

外国の友達がたくさんできるよ!

答えてくれた人