
シャープペンシルの中は、どうなっているの?

ふだん何げなく使っているシャープペンシルは、どんな仕組みになっているのでしょう。パイロットコーポレーションに教えてもらいました。
芯を出して書くために、小さな部品がたくさん入っているよ。
シャープペンシルは、ノブを押して(ノックして)芯を出す方式が一般的です。芯を出して書くために、チャックやスプリングなどの小さな部品が、たくさん使われています。
中は、こんなふうになっているのね。


芯が出る仕組みは?

芯はチャックにつかまれ、固定されています。

ノブを押すと、口金に当たるまで、締めリングと チャックがいっしょ に0.5mm前進します。(0.5mm芯の場合)

ノブを最後まで押すと、締めリングから 解放されてチャックが広がり、芯を離すので、芯の前進が止まります。

ノブを離すと、チャックがノック前の位置に戻り、再び芯をつかみます。 これで筆記ができます。
疲れにくい工夫がもりだくさん!
1991年に発売された「ドクターグリップ」は、握りやすく疲れにくいペンとして大ヒットではよく使われているラバーグリップは、これをきっかけに広まりました。 握りやすい太さと、最適な重量バランスで設計されているので、首、肩、腕への負担を軽減してくれます。

手の痛みを解決するために開発!
まだパソコンが普及していなかった頃は、ボールペンで力を込めて伝票などを書かなければいけませんでした。こうした事務作業によって、ひじや手を痛める人も多く、それを解決するために開発されたのがドクターグリップです。 現在はボールペンで手を痛める人は少なくなりましたが、たくさん文字を書く学生を中心に、シャープペンシルで広く使われています。

毎日いっぱい伝票を書くと、手が痛い…
こんな機能を持ったシャープペンシルも!


パイロットの「モーグルエアー」は、強い筆圧がかかると、ペンがもぐって筆圧を吸収するので、芯が折れません。
※筆記条件によっては折れることがあります(ノックするのは2回までにしてね)

上下に振ると、芯タンクにあるおもりによってチャックが押され、ノックの働きをします。持ち替えなくていいので楽ちん♪
シャープペンシルは英語でいうと、mechanical pencilケモ

筆記具を進化させています
株式会社パイロットコーポレーション
営業企画部 田中万理さん
社名のパイロットには、水先案内人という意味があります。私たちは筆記具の可能性を常に追求して、進化させている水先案内人なのです。創業して100年近く、ずっと「書く文化」を支えてきました。 パイロットコーポレーションには、化学や設計、マーケティングや販売など、さまざまな仕事をする人が集まっています。そのみんなで力を合わせて、筆記具を使うすべての人に、書く快さや、楽しさ、便利さを届けるための仕事をしています。これからも筆記具はどんどん進化していくので、楽しみにしていてくださいね。
身の回りの文房具にも、いろんな工夫がつまっていますよ。
