
どうして手洗いは大切なの?

病気を予防して健康でいるための基本は、よく手を洗うこと。でも、正しい手の洗い方をみなさんは知っていますか? ハンドソープを製造・販売する花王に教えてもらいました。
手にはウイルスや細菌、汚れがいっぱいついているんだ。
ハンドソープでしっかりと手洗いして、洗い流すことが大切だよ。
手を洗う意味
こまめに洗って病気を予防
かぜや食中毒といった病気の原因となるウイルスや細菌は、手が鼻や口にふれることで体内に入ってしまう可能性が高くなります。手をこまめに洗うことは病気を予防するための第一歩です。

正しい手の洗い方のポイント
泡でしっかり洗う
ハンドソープの主成分の界面活性剤には、さまざまな汚れを落とすはたらきがあります。きめ細かい泡でしっかりと洗うことが大切です。
「6つのポーズ」で洗い残さない
せっかくきめ細かい泡で洗っても、洗い残しがあると、ウイルスや細菌は手に残ったまま。洗い残しがないよう、正しい手の洗い方をマスターしましょう。
洗い残しが起きやすい部分


これで洗い残さない!手洗い「6つのポーズ」

1 おねがいのポーズ(手のひら)
おねがいしま~す

泡のハンドソープをひと押しして手のひらにとり、手をこすり合わせる

2 カメのポーズ(手の甲)
カメの親子のように
しっかり重ねてね

両手を重ねて、手の甲から指の間までをなでるように洗う

3 お山のポーズ(指の間)
山をつくろう

指と指を組んで山をつくるようにして、指の間をゴシゴシする

4 おおかみのポーズ(指先・ツメの間)
ツメの中に隠れた、
細菌や汚れを追い出そう

ツメをとぐおおかみのように、指先を立てて手のひらでこする

5 バイクのポーズ(親指)

バイクや自転車のハンドルをにぎるように親指をグリグリとねじり洗い

6 つかまえた!のポーズ(手首)
机にあたったりして、手首はけっこう
汚れているよ!

手首の汚れも見逃すな! もう片方の手でつかまえて、しっかり洗おう

10数えるまですすいだら、きれいなタオルでふいて終わりです
みんなの学校を訪ねる
「手洗い教室」もやっているよ!
「手洗い教室」では、まず、ふだんの洗い方では汚れが落ちていないことを特別な装置で確認してから、ここで紹介した「6つのポーズ」が楽しく歌いながらできる「あわあわ手あらいのうた」※で洗い方を練習します。「手洗い教室」は、日本だけでなく、アジアのお友だち向けにもやっています。

※「あわあわ手あらいのうた」は、下のサイトにもあるので見てみてね! www.kao.co.jp/bioreu/hand/song/

のヒミツを探れ!
遊んだ後、うちに帰った時、ごはんを食べる前、トイレの後……。毎日、何度も使う泡のハンドソープ。すっかり見なれていますが、実はきめ細かい泡がひと押しで出るようになっているなど、子どもからお年寄りまで、誰もが使いやすいようにしたくふうがいっぱいあるのです。

使いやすいくふうが
いっぱいあるね!

A 押しやすい&泡がこぼれにくい!
そして、いつも清潔!
押す部分(ポンプヘッド)が直径約4.6センチと大きく、子どもの小さな手でも押しやすくなっています。また、ポンプヘッドは抗菌剤入りなので、いつも清潔です。そして、泡が出る部分(ノズル)は少し下向きになっています。こうすることで、泡が飛び散らず、手で受けやすくなっています。

B はじめから、きめ細かい泡が出る!


ポンプを押すと、石けん液が空気室(1)まで吸い上げられ、空気と石けん液が混ざります。そして、1つ目のあみ(2)のところで泡がつくられます。2つ目のあみ(3)まで押し上げられると、さらにきめ細かい泡となってポンプのノズルから出てきます。
C 残りの量がわかる!
容器の横には透明な部分があるので、ここを見れば、石けん液がどれくらい残っているかがわかります。残り少なくなったら、つめ替え用製品を用意しておきましょう。

D 倒れにくい!
ハンドソープの容器は、高さが低く、底の面積が広い「低重心」にしました。低重心にしたことで、倒れにくくなりました。

子どもの手洗いに向いている!
子どもがクレヨンやねんどで遊んだ手や、チョコレートやポテトフライなどを食べた後の手でも、きめ細かい泡がすみずみまで届いて、汚れだけをすっきり落とします。

「泡」をつくる研究をしています
花王株式会社スキンケア研究所 山本奈緒子さん
私は手肌を洗う「ビオレu」の研究をしており、中でも泡の研究に力を入れています。泡の主な成分の「界面活性剤」は、水だけでは落としにくい油汚れを落とせる一方で、手肌に余分な刺激を与えてしまうという性質もあります。そこで、私たちは、「肌にやさしく、汚れには強い」まったく新しい界面活性剤の研究に取り組みました。また、より細かい泡になるよう容器の研究員にも協力してもらいました。これからも、いろいろな人と協力して、世界中の人に使っていただける製品を作っていきたいですね。

▲研究所での山本さん。さまざまな成分を混ぜ、どんな成分の組み合わせがいいかなどを細かく調べている

子どものころから、何げなく使っているものでも「なぜ?」と考える視点を大切にしてきました。
花王は、東京ディズニーランド®/東京ディズニーシー®のオフィシャルスポンサーです

東京ディズニーランド/東京ディズニーシーには、ミッキーマウスの形の泡で楽しく手が洗える手洗い場があるので、みつけたら、手を洗ってみよう!
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