良い枕ってどんな枕?

西川

毎晩なにげなく使っている枕には、きちんとした役割がありました。453年の歴史を持つ西川株式会社に、枕について教えてもらいました。

自分の体形に合った枕です。

もしも枕が合わないとこんなことが…

枕は、頭をのせるだけのものではなく、ぐっすり眠るための大切な寝具の一つです。もしも自分に合わない枕を使い続けると、頭痛や肩こり、いびき、不眠症など、さまざまなトラブルの原因になるかもしれません。

眠れない

合わない枕だといろいろなトラブルを生む可能性があるのね

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そもそも枕の役割って何?

私たちの首の骨は、ゆるやかなS字形のカーブを描いています。寝ている時も、このカーブを保つことが、睡眠の質を高めるために大切です。
枕の役割は、このカーブにより生まれたすき間を埋め、首を支えることで、寝姿勢を安定させ、心地よい眠りへ導くことです。

枕の役割

このすき間を埋めて首を支えることが枕の役割

立っている時の姿勢(左図)が、横になっても保たれている状態が、寝る時の自然な姿勢です。

枕の正しい当て方

枕は頭だけをのせるのではなく、首を支えるものです。横になった時、枕を肩口に当たるくらいまで引いて、首にフィットさせるように、後頭部から首までをのせるのが、正しい枕の当て方です。

○正しい当て方

後頭部から首筋にかけての全体で頭部を支えるので、首や肩に負担がかかりにくくなる

正しい当て方

×正しくない当て方

頭部だけしかのせていないので、首が不安定で、首や肩に負担がかかりやすくなる

正しくない当て方

良い枕選のポイントはコレだ!

自分に合った、良い枕を選ぶには、「高さ」と「素材」が大きなポイントになります。枕を買う時は、店頭でしっかり寝試しをして、自分が「いいな!」と感じたものを選びましょう。

普段使っている枕とどう違うか、比べてみてケモ

ケモノン

高さが大事!

頭が沈みこんだ時に、後頭部から首にかけてフィットしているか、姿勢が崩れていないかが大切です。また、仰向け寝に比べ横向き寝は、肩幅の分、より高さを必要とします。どちらにも対応できるものを選びましょう。

仰向けで寝る場合

○合っている枕
正しい当て方

枕に頭をのせた時の目線の位置が、ななめ下になるのが理想的

×低すぎる枕
低すぎる枕
×高すぎる枕
高すぎる枕

横向きで寝る場合

○合っている枕
正しい枕

横になった場合、身体のラインが一直線になるように!

×合っていない枕
正しくない枕

素材が大事!

リラックスできる、好きな感触の素材を選びましょう。また、通気性が良い、洗濯ができて衛生的、形崩れしにくいといった点も選ぶポイントになります。他にも、肌触りや寝た時に素材の音やにおいが気にならないかもチェックしましょう!

ポリエステルわた
ポリエステルわた

軟らかくて弾力性に優れています。洗濯OK

ウレタンフォーム
ウレタンフォーム

軟らかく、寝姿勢に合わせて変形するので、心地よいフィット感が得られます。洗濯NG(陰干し)

そば殻
そば殻

冷たい感触で、放熱性に優れ、適度な硬さで安定感もあります。洗濯NG(日干し)

パイプ
パイプ

中が空洞で、通気性が良く、弾力性・復元力があります。虫やほこりがつきにくいので衛生的です。洗濯OK

最新の枕はこんなにすごい!

より多くの人が、快適な睡眠を得られるよう、さまざまな枕が、研究・開発されてきました。
西川株式会社でも、整形外科医と共同開発を行い、後頭部・首・肩の3点でバランスよく頭部を支える立体形状の枕を作っています。

医師がすすめる健康枕

西川株式会社が開発した
医師がすすめる健康枕

最適な圧力バランスで眠りをサポートする。寝姿勢や好みに合わせて選べる豊富なラインアップ

ぐっすり眠るための寝具を作っています。

答えてくれた人

西川株式会社 スリープマスター 富下瞳さん

西川株式会社は、寝具作りで長い歴史を持つ会社です。私の仕事は、主に社内や一般の方々に向け、睡眠や寝具に関するセミナーを行うことです。小中学校でも、出張授業を行っているんですよ。
枕は、心地よい眠りに導く大切な寝具です。枕選びでいちばん大切なことは、リラックスできるかどうかです。選ぶ時は、「この枕ならよく眠れそうだ!」と思う物を選びましょう。もし素材選びに迷った時は、好きじゃないなと思うものを取り除いていって、残ったものの中から選ぶ方法もいいですよ! 
また枕には、それぞれの素材によって買い替え時があります。目安は、使い始めと比べて「なんだか眠りにくいな」と思った時。心地よい眠りにつくために、普段から自分で意識して、良い枕を使ってくださいね!

大切な眠りを支える
お仕事をしています

医師がすすめる健康枕