
「循環する」服って、どんな服?

不要になった服はすぐゴミにせず、資源として生まれ変わらせる時代です。どのような方法があるのか、「循環する商品」の開発と販売を目指す、髙島屋に教えてもらいましょう。
- リサイクルの仕事
- バイヤーの仕事
- 商品開発の仕事
「服→リサイクル→服」と何度も生まれ変わる服だよ。
現在の主流は「3R(スリーアール)」な服
「3R」は、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の三つの英語の頭文字からつくった言葉です。ペットボトルや牛乳パックなどと同じように、服やカーテンといった繊維の多くは3Rを心がけることで再利用できます。こうすることでゴミが減り、環境に優しい社会につながります。


服を他の製品に作り替える。例えば防音壁といった建築用資材や、自動車部品のフェルトなどに生まれ変わらせ再利用する。

生地がほころんでも繕ったり、フリーマーケットなどで次に着る人を探したりして、服をもう一度服として利用する。

そもそも服を買う時は、長く着られるものを選ぶことが大切。

▲SDGs目標12は「持続可能な生産消費形態を確保する」
ことを目指しています
髙島屋は190年前から3R!
190年前、古着木綿商から始まった髙島屋は、大切な着物や帯がきれいに長く着られるようにと、 しみ抜きや仕立て直しといった技術やサービスを長年提供しています。これは「3R」な服と同じ取り組みですね。

これからは「循環する」服
持続可能な循環型社会の実現に貢献するため、髙島屋は商品を開発して販売するだけでなく、商品を循環させ、3R以上にゴミを出さないリサイクルの仕組みに取り組んでいます。
髙島屋で服を買う
買った服や着古した服は、回収してリサイクル

髙島屋の今までのノウハウと、たくさんの取引先とのネットワークを駆使して、リサイクル原料を使った商品を開発する
独自の高い技術を持つリサイクル工場で回収した服を分解し、ポリエステルのリサイクル原料をつくる

服がグルグル何度も生まれ変わってる!

本リサイクルは、日本環境設計の取り組みであるBRING™に参加することで実現しています。
髙島屋の「循環する」商品、ご期待ください!
株式会社髙島屋 MD(マーチャンダイジング)本部
バイヤー 橋 祐介さん
UNCTAD(国際連合貿易開発会議)によると、ファッション産業は世界で2番目に環境を汚染する産業です。服を販売する髙島屋にとってこれは大きな問題で、お客様が購入された服をその後ゴミにせず、リサイクルするシステムは絶対必要だと考えています。今、取り組んでいる「循環する服」は、再生繊維を使った服を販売し、長くご愛用頂いた後に回収。繊維原料に再資源化して、何度でも新しい服に生まれ変わらせます。こうして1枚の服を何度も循環させることで、ゴミを減らすだけでなく、地球環境への負担を減らすことにも大きく貢献できます。 私の仕事は、お客様が「いい」「新しい」と感じる商品を見つけて仕入れをしたり、商品そのものを開発したりするバイヤーです。この「循環する」商品の開発も、お客様に新しい価値を発信できる取り組みとして、やりがいを感じています。
今後は服だけでなく、化粧品容器など他のアイテムも「循環」させていきます!
