フィッシュソーセージは、どうやって作られているの?
みんながいつも食べているフィッシュ(魚肉)ソーセージは、どんな魚から、どうやって作られているのでしょうか? 日本水産に教えてもらいました。
- フィッシュソーセージの仕事
- 魚に関わる仕事
- 商品開発の仕事
主に白身魚をすり身にして、工場でソーセージに加工しているよ。
フィッシュソーセージは現在、主に白身魚をすり身にした原料を使って、ソーセージに加工されています。約80年前に日本で誕生しました。当時よく使われていたのはマグロです。大量に捕れた魚を無駄にすることなく、有効に活用したいという思いから開発されました。
現在はスケソウダラという魚がよく使われています
「おさかなのソーセージ」ができるまで
●白身魚操業エリア
魚は日本近海だけでなく、北米や南米、アジアなど各国で漁獲されています
白身魚を船上や近くの工場ですり身にして、冷凍状態で日本まで運んできます
作業スタッフは、専用の作業服に着替えます。手洗い、消毒をして靴も洗浄します
異物は入っていないか、新鮮か……すり身の品質を、現地と国内でダブルチェック!
検査に合格したすり身は冷凍庫で保管。魚の種類や産地などで袋が色分けされています
自然解凍したすり身を細かく裁断します。金属の混入がないかもチェック!
機械で細かくねりあげます。温度や時間を調節しながら塩や調味料を加えます
すべての原材料が入った「ねり肉」を、機械で包装フィルムに詰めます
加熱・殺菌します。加熱で肉が膨らんで固まります
冷却乾燥したソーセージを、再度人の目と機械で検査します
ロゴや賞味期限が書かれたパッケージに包装、最後にX線検査と重量検査も!
おいしいだけじゃない!こんな工夫がされています
フィルムをはがしやすい! 「ラクあけ」
内装フィルムのシール部分は、どこからでも何度でも簡単に開けることができるよ。
トマトリコピンとくちなしで色づけ
「トマトリコピン」と「くちなし」からできた植物系色素で色をつけているので安心!
国産の魚も使用している
九州産のアジや、千葉県銚子市のサバなど、日本でとれた魚を使ったソーセージもあるよ。
卵を使っていない
卵が混入しないように、原材料の購入から工場での生産まで徹底管理。卵アレルギーの人も、安心して食べられるようにしているよ♪
カルシウムたっぷり!
おさかなのソーセージ1本で、半日分に必要なカルシウムを配合しているよ。
速筋タンパクが4.5g以上とれる
スケソウダラの身には、筋肉に利用されやすい良質なタンパク質「速筋タンパク」が含まれているよ!
災害に備える「ローリングストック」って?
多めに購入した保存食を、賞味期限が近いものから順に日常の食事に使い、使った分だけ買い足すことを「ローリングストック」といいます。これなら災害が起きた時に保存食の賞味期限が切れているといったこともなく、非常時にも普段から食べ慣れている食事をとることができます。賞味期限が長く手軽に栄養がとれて、日常の料理にも使えるおさかなのソーセージなどで、ローリングストックを始めてみましょう。
さっそく今日からやってみよっと!
これからもフィッシュソーセージは進化し続けます
日本水産株式会社 八王子総合工場 加工食品第2工場
石飛幸子工場長(後列中央)とみなさん
日本水産のフィッシュソーセージ事業は福岡県の戸畑工場で1952年に始まり、約70年の歴史があります。11年連続で売り上げNo.1を維持し、多くの方々にご愛顧いただいているのが「おさかなのソーセージ」。魚と植物性素材が主原料で、1本で約2分の1日分のカルシウムがとれる特定保健用食品です。2019年に登場した「ラクあけ」という仕組みは、お客様からの「フィルムが開けづらい」とのご意見から試行錯誤を繰り返して完成しました。
また、最近注目されているのが、スケソウダラのタンパク質「速筋タンパク」。1食で4.5g以上の速筋タンパクがとれる「毎日食べよう速筋タンパク かまぼこプレーン」もおすすめです!
カルシウムがとれるので、お子様のおやつにもぴったりです!