
おとなの○○○○といえば?

「おとなの○○」とつく商品といえば、何が思い浮かぶかな?商品に「おとな」という言葉をつけるようになったのはいつからなのか、それにどんな効果があるのか、永谷園に教えてもらいました。
「おとなの○○」という名前を広めたのは、「おとなのふりかけ」だよ。

今から約30年前のこと。永谷園が調べたところ、ふりかけは11歳までの子どもにはほぼ100%食べられているけれど、12歳以上からは食べられる頻度が急に減っていることがわかりました。今後ふりかけの市場が成長するためには「ふりかけ=こどもの商品」という思い込みを打ち破る必要があると考え、大人も満足できるふりかけへの挑戦を始めました。
そして1989年(平成元年)に「おとなのふりかけ」が誕生しました。斬新な商品名や、子ども目線で描かれた面白いCMの効果もあり、爆発的な人気になりました。狙いどおりお子さまから年配の方までほぼ均等に幅広く受け入れられ、30年たった今も愛されています。

おとな向けへのこだわりポイント

味

大人のためのちょっと贅沢なふりかけとして、定番の味である「かつお」と「さけ」のほかに、ピリッと辛みのある「わさび」味があります。
高級感

それまでのふりかけよりも、海苔の量を増やしました。海苔の色鮮やかさや独特の風味を残すことにもこだわっています。
パッケージ

キャラクターなどは入れず、大きな白地の窓に「おとなのふりかけ」と黒字で入れた、大人っぽい高級感のあるデザインにしました。
商品の名前づけは大切!
どんな名前をつけるかで、商品の印象は大きく変わります。たとえば温かいご飯に混ぜるだけでちらしずしを作れる商品に、永谷園は「すし太郎」という名前をつけました。「ちらしずしの素」よりも、親しみやすく面白い印象になりますよね。

おとな向けっていうと、ちょっとあこがれるし
高級な感じがする!
日本全国に出向く「海苔マイスター」って?
より良い海苔を求めて日本全国へ!

▲どんな海苔なのかを手に取って確かめている海苔マイスターの二人
永谷園の海苔マイスター
海苔マイスターとは、海苔の買いつけをしている海苔を選ぶプロのこと。いろんな海苔がある中で、どんな商品に向いている海苔かを見極めて選ぶことが大切です。 ご飯に直接かけて食べるふりかけ用の海苔は、しっかりと味があって、食感が良いものが向いています。海苔マイスターは日本全国に出向いて、その時の海の様子なども見て、より良い海苔を買いつけています。
海苔にお湯をかけてみると…

お湯を注ぐと溶けやすい
ご飯の湿気で溶けてしまうような海苔は、ふりかけに使う海苔には向いていません。

お湯を注いでも溶けにくい
ご飯の湿気を受けても、パリッとした食感を失わず、しっかりとした味を保ってくれる海苔はふりかけ向き!
買いつけるときにお湯は注げないけど、海苔マイスターは手にとっただけで、どんな海苔か判断できるんだって!

「ふりかけ」が家族の交流に!

おとなのふりかけミニの小袋には、ふりかけの活用術などいろんな情報がのっています。その中には、メッセージを書きこめるようなパッケージもあります。 お弁当にふりかけがついていて、そこに家族からのメッセージが書いてあったら、お弁当の時間が楽しくなりますよね。
ふりかけはご飯以外でも大活躍!
鶏たまサンドの作り方

◆用意するもの(1人前)
・おとなのふりかけミニ鶏たまそぼろ……1袋
・食パン……1枚
・マヨネーズ……大さじ2分の1
・お好みの具材(キュウリやキャベツなど)……適量
◆作り方
❶食パンを半分に切り、片面にマヨネーズをぬる
❷ ふりかけをかけて、お好みの具材をはさんだらできあがり!

▲おとなのふりかけの小袋には、いろんなレシピがのっているよ
五感をいかして素材を選んでいます
株式会社永谷園 生産本部
戸田友幸さん
永谷園は全国各地の漁業協同組合が開く入札会というところに参加して、海苔を買いつけています。入札会には入札権を持った業者しか参加できないのですが、永谷園は1967年に海苔の入札権を獲得しました。食品メーカーで入札権を持っているのはとても珍しいのですが、永谷園の商品に欠かせない海苔を選ぶのはとても大切なこと。海苔の目利きである海苔マイスターが、50年以上海苔を買いつけてきました。
産地はもちろん、その時の海の様子によっても、海苔の品質は大きく変わります。商品の品質を保つために、値段よりも品質を最優先で選んでいます。海苔の入札は何十年も経験を積んだベテランが活躍する業界ですが、これからもより良い海苔を選ぶ努力を続けて、後輩にこの技術を伝えていきたいと思っています。
海苔マイスターとして日々
精進しています!
