
株の取引はどこで行われるの?

みんなは「株」って知ってるかな? 株は「株式」といって、会社がお金を集めるために売りだすもの。株式は売りたい人と買いたい人との間で売買されているんだ。株式の取引について、東京証券取引所に聞いてみたよ。
上場会社の株式は、証券取引所で取引されるよ。
「証券取引所」で株式は取引されている!
株式を買いたい時、その株式を発行している会社へ行っても売ってもらえません。その株式を持っている人から買わなければいけないのです。でも、条件に合う相手を自分で見つけるのはとても大変。そこで、株式の売り買いをスムーズに行うために作られたのが株式市場、つまり証券取引所です。株式を売買したい人は、証券会社を通じて証券取引所に注文を出します。証券取引所には、多くの注文が集まり、ルールに基づいて売買が成立します。
株式の取引のしくみ

株式を買いたい!
株式を売りたい!


株式のきほん
株式って何?
会社がお金を集めるためのひとつの方法です。自分の会社を応援してくれる人たちに、株式を売り出して買ってもらうことでお金を集め、活動できます。そして株式を買った人たち(株主)は、会社が利益を出せればもうけの一部を配当としてもらえたり、買った時よりも株式の値段が上がれば、高く売ることができたりします。
株価はつねに動いている
株式を持っている人は、その株式を欲しい人に売ることでお金に換えることができます。ヒット商品を出したり、会社が利益をあげたりなど、多くの人から注目されれば、その会社の株式を欲しがる人が増えるので株式の値段(株価)が上がります。逆に、会社への期待が下がると、株価は下がります。
証券取引所で取引する条件は、「上場会社」になること!
日本の会社の多くが株式会社です。けれど、すべての株式会社の株式が証券取引所で売り買いされているわけではありません。「上場会社」といって、証券取引所で株式の取引ができる資格を与えられた会社だけ、株式の取引ができるのです。

上場会社になったぞ!
世界中の人たちに株式
を買ってもらえるよ!
みんなが知っている会社の多くが上場会社なんだケモ!


▲株式の取引の注文は、日本だけでなく世界中から集まる。現在の取引はコンピューターを使って猛スピードで行われる。

▲東京証券取引所の中にあるマーケットセンターのようす。
東京証券取引所の仕事って何?
証券取引所では、世界中の人たちが株式を安心して取引できるように、さまざまな仕事をしています。

マーケット
株式の売買の情報や、ニュース・新聞など、さまざまな情報をリアルタイムで監視する。
システム
株式の取引を担うシステムなど、証券取引所の仕事に欠かせないシステムをつくる。
取引のチェック
毎日の取引を調査・分析し、ルールにしたがって売買が適正に行われているかをチェックする。
上場の審査
会社が上場するために、ルールを守っているかどうかを審査する。
証券会社などのチェック
証券取引所と関わる証券会社が、きちんとルールを守っているかをチェックする。
株式とお金の決済
株式が売買された後、株式とお金を交換する「決済」を確実に行う仕組みを提供する。
取引所で安心して取引できる会社かどうか、私たちが審査しています
日本取引所自主規制法人上場審査部のみなさん
証券取引所で取引される株式は、すべて「上場」しており、上場するためには取引所の審査をクリアしなければなりません。私たちは、会社から提出される資料の分析や会社へのヒアリングを通して、その会社がどのように利益をあげ、これからも安定した経営を行うことができるのか、法律違反や不正などが起こらない体制になっているかなど、さまざまな審査を行っています。もし私たちが判断を間違えれば、安心して取引所で株式の売買が行えなくなってしまう可能性があるため、日々、大きな責任を感じながら仕事をしています。

