お金に働いてもらうってどういうこと?

株式会社 お金のデザイン

お年玉を貯めたり、おこづかいで欲しいものを買ったり……。お金にはいろいろな役割があります。じつはほかに、「働いてもらう」という役割もあるのです。お金に働いてもらうってどういうこと?株式会社お金のデザインに、教えてもらいました。

しばらく使わないお金を「運用」して増やしていくこと!

お金の主な役割

お金の役割①

使う(消費)

食料品など、日々の生活に必要なものを買ったり、マンガやゲームを買ったり……。わたしたちは、生活のため、楽しむため、そして心を豊かにするためなど、さまざまな理由でお金を使います。お金を使うことを「消費」と呼ぶこともあります。

使う

お金の役割②

貯める(貯蓄)

これから数カ月のうちに消費する予定の①のお金を、すぐ使えるように置いておくことを「貯蓄」といいます。おこづかいを貯金箱に貯めたり、おうちの人が働いてかせいできたお給料を銀行に貯金したりします。

貯める

お金の役割③

渡す(寄付など)

寄付や募金活動などをとおして、自分のお金を世の中のために役立たせることも、お金の役割の一つです。

渡す

お金の役割④

増やす(運用)

今あるお金から、②の貯蓄などを引いて残ったお金は、当分の間、使う予定がないお金です。そうしたお金に働いてもらい、お金自身がお金を増やしていくことを「運用」といいます。運用には、株や不動産などがあります。

株
不動産

不動産

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タンス貯金とかで、お金を家にずっと寝かせておくのが、一番モッタイナイケモ!

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これからは貯蓄より運用でお金を増やす時代なんだって!

知っておきたい!

お金の運用ポイント

リスクとリターンがある

リスクとリターンがある

お金の運用には、リスク(危険性・不確実性)とリターン(もうけ)があります。ハイリスク・ハイリターンの商品は、大もうけする可能性もあれば、大損する可能性もあります。一方で、ローリスク・ローリターンの商品は、大損はしませんが、お金がたくさん増えることも期待できません。

いろいろな商品に分ける(分散投資)

お金を運用する時によく言われるのが、「卵は一つのカゴに盛るな」のことわざです。これは、いくつかの商品を運用することで、大きな損をするリスクをなるべく小さくする方法で、「分散投資」といいます。

一つのカゴ(商品)を落とすと、卵(お金)は全部割れてしまう(大損する)が……

卵
卵

いくつかのカゴに卵を分けておけば、カゴを一つ落としても、残りの卵は無事なまま!

世界に目を向け、長く運用する

日本は経済が低成長なため、お金が増えにくい状態ですが、経済が成長中の国もあります。こうした外国の商品を含めて長く運用することで、お金が減るリスクを小さくし、ゆるやかに増やすことが期待できます。

長く運用する

「72の法則」でお金の
増え方を予測してみよう!

金利とは、銀行などに預けたお金につく利子(お金を預けたことへの対価)の割合のことです。たとえば金利5%の銀行に1万円(元本)を預けると、1年間につく金利は500円となり、貯金額は1万500円に増えます。金利は、国の政策や経済情勢などで、高くなったり低くなったりします。

「72の法則」とは、元本を2倍にするために必要な金利と年数をおおまかに計算する方法です。

72÷金利=元本が2倍になる年数

72の法則

現在、日本の銀行の普通預金の金利は0.001%※がほとんどと低く、銀行にただ預けているだけでは、お金がなかなか増えない状態が続いています。

※2017年5月現在

資産運用の会社って何をしているの?

答えてくれた人

 株式会社お金のデザイン
 代表取締役社長 中村仁さん

みなさんは、お金ってどこにあると思いますか? お家の人のお財布にもあるし、銀行に貯金されていることもありますよね。しかし、それだけではありません。みなさんのお金は、株や債券といった「金融商品」に姿を変えて「運用」もされているのです。金融商品は、証券取引所などで値段がついて世界中で取引されています。
金融商品を賢く運用すると、お金をたくさん「働かせる」ことができます。しかし、お家の人は毎日お仕事などで忙しいですよね。そこで、お家の人に頼まれた資産運用会社が、代わりにお金を働かせています。資産運用会社は個人だけではなく、大きい会社や国から頼まれて、資産を運用することもあります。

自分のお金を運用すると、社会や経済のことにすごく興味が出ますよ!

お金のデザイン 中村仁さん