
蚊にさされると、どうしてかゆくなるの?

夏に外で遊んでいて、気づかない間に蚊にさされていること、よくあるよね。何カ所もさされるとかゆくてたいへん!
蚊にさされるとどうしてかゆくなるのか、虫さされの薬などをつくっている会社・金冠堂に聞いてみたよ。
蚊のだ液が皮膚に入ると、アレルギー反応が起きてかゆくなるんだ。
かゆみのもとは蚊のだ液!
蚊は血を吸う時に、口の先の針からだ液を出します。このだ液には血がかたまらないようにする作用があります。蚊のだ液によって人の体にアレルギー反応が起きて、さされた部分がかゆくなるのです。


かゆみのもとは蚊のだ液だったのね!
蚊には思いっきり吸わせればいい!?
蚊が腕にとまっていたら、やっぱりたたいちゃいますよね。でもじつは、蚊がおなかいっぱいになるまで血を吸った時は、自分が出しただ液もほとんど吸い戻すので、かゆみを感じにくくなるそうです。
蚊の口の針のひみつ

蚊の口の先にある針は人の髪の毛の太さぐらい。じつは6つの針の集まりで、いちばん外側にある鞘におさまっている
蚊にさされても痛みを感じないことに注目して、「痛みの少ない注射針」が開発されたんだって!

蚊にさされやすい人はどうすればいい?

蚊は人の息にふくまれる二酸化炭素や、汗や体のにおい、温度を感じて寄ってきます。蚊にさされやすいという人は、汗をかいたらこまめにふくなど、体のにおいに気をつけると蚊にさされにくくなります。
昼の蚊と夜の蚊は別の種類!?
蚊は世界に3000種類以上いるといわれます。日本にはおよそ100種類いて、そのうち人の血を吸う蚊は10種類以上います。昼の公園などでよってくる蚊と、夜に耳元で「ブーン」と羽音を立ててよってくる蚊は、違う種類の蚊です。

▲外の公園やヤブなどで、昼に活発に動くヤブカ(ヒトスジシマカ)

▲家屋などに侵入して、夜に活発に動くイエカ
血を吸うのは卵をもったメスの蚊だけ!

血を吸う蚊は、おなかの中に卵を持つメスだけです。卵を成長させるにはたくさんの栄養が必要で、そのために血を求めて飛び回ります。卵を持たないメスやオスの蚊は、花のミツなどを吸って生きています。
かゆくてもかきすぎない!
かゆいところは、ついついかいてしまいます。でも、かきすぎるとかゆみがひどくなったり、皮膚が荒れてしまったりします。薬を塗ってかゆみをやわらげるのも効果的です。

薬をぬってかゆみがやわらぐのは、こんな理由なんだケモ。

▲からだにかゆみの物質が入ると、その情報が神経を通って脳に伝わり、脳がかゆいと感じる


▲薬を塗るとかゆみの伝わり方がゆるやかになって、かゆみを感じにくくなる
親子でずっと使われる薬。キンカンのひみつ!
株式会社金冠堂 薬剤師 加藤拓馬さん
私たち金冠堂がつくっている虫さされの薬「キンカン」は、90年以上の歴史があり、親子で代々使っていただいているという家庭も多くあります。キンカンはかゆみを抑えるだけでなく、捻挫、肩こりなどの筋肉の痛みにも効果があります。また、容器にガラスビンを使っているのもこだわりのひとつ。ガラスビンはプラスチックの容器よりも薬の成分が安定するためです。これからも伝統を守り、愛され続ける薬でありたいと思っています。
虫さされにはキンカンを!
