
飲み物の自動販売機の中は、どうなっているの?

街のあちこちで見かける飲み物の自動販売機。中がどうなっているか、気になったことはありませんか? 自動販売機のしくみについて、全国清涼飲料連合会に教えてもらいました。
欲しい飲み物が正しく選べて、さらにおいしく飲めるためのさまざまな仕掛けがあるよ。
これが自動販売機のしくみだ!

①熱をさえぎる仕切り
自動販売機のドアや中の仕切りには、熱を逃さない真空断熱材が使われています。温かいお茶と冷たいジュースを同じ自動販売機で売っていても、お茶が冷めたりジュースがぬるくなったりしないよ。
②飲み物が出てくるしくみ
自動販売機内では、同じ飲み物が一列になって入っています。お金を入れてボタンを押すと、一番下を支えるつめ(ペダル)が電磁石で動いて、1本だけ落ちるようになっています。
※他の方式で動く自動販売機もあります。
③加温・冷却装置
飲み物を温めたり冷やしたりする装置。内蔵のコンピューターで売れ行きを予測し、部分的に温めたり冷やしたりもします。ジュースを冷やす時に発生する熱を使ってお茶を温めたりするなど、熱の流れを効率化して、電気を節約しています。

照明を消費電力量の少ないLEDにしたり、夏の午後には冷却運転をストップしたり、自動販売機はエコにも気を配っているよ。
自動販売機で住所がわかる!
自動販売機に貼られた「住所表示ステッカー」を見れば、その場所がわかるよ。道に迷った時や、救急車を呼んだりする時は、自動販売機を探して、正しい住所を確かめよう!

飲み物について、守ってほしいこと
こまめな水分補給を!
人の体の約60%は、水分でできています。この割合は年が若いほど高いので、特に子どもは、こまめな水分補給が必要です。人が生きていくために必要な水分量は、1日2.5リットルほど(成人男性が普通の生活をしている場合)。暑い夏やスポーツをした後などは、しっかり水分補給をしましょう。
人の年齢と水分の量

約65%
幼児

約60%
成人

約50%
60歳以上
開栓したら、早めに飲んで!
飲み残しを何日も放置すると、中でバイ菌が増えてしまいます。おいしくなくなるのはもちろん、おかしな匂いがしたり、浮遊物が発生したり、にごったりする場合があります。開栓した清涼飲料水は、早めに飲みましょう。

適量を楽しんで
のどの渇きをうるおし、おいしい清涼飲料水ですが、飲みすぎるとお腹を壊したり、ごはんが食べられなくなったりすることもあります。種類によっては、砂糖などがたくさん入っていることもあります。適量を考えて飲むようにしましょう。

▲寝る時間を削って仕事や勉強をするために、強いカフェインの入った飲み物をたくさん飲む人もいますが、子どもは絶対にマネしちゃダメ!
ペットボトルは、
リサイクル後、何になるの?
飲み終わった後のペットボトルは、回収されてリサイクルされています。リサイクル率は年々上がっていて、2016年度には83.9%ものペットボトルが、さまざまなものにリサイクルされました。みんなも使い終わったペットボトルはラベルをはがしてきれいに洗い、分別して資源ゴミに出すなど、リサイクルに協力してね!
リサイクル後のペットボトル
ペットボトル
24.4%
ペットボトル
24.4%
もう一度同じペットボトルに変身できるのは、リサイクルの優等生の証拠!

シート
46.2%
シート
46.2%
卵のパックや食品用トレイ、下敷きなど、身近な製品にリサイクル。

繊維
27.5%
繊維
27.5%
Tシャツやスクールバッグ、ぬいぐるみの中身など、化学繊維の材料になるものもあるよ。

清涼飲料水って言葉、知ってますか?
一般社団法人 全国清涼飲料連合会
広報部兼自販機部 前田剛さん
自販機部 大島淳子さん(左) 広報部 甲斐喜代美さん(右)
よく飲むコーラやサイダー、ペットボトルのお茶などの、お酒ではない飲み物を、何と呼びますか? ジュース? 実は、こうした飲み物は、「清涼飲料水」といいます。「ジュース」は果汁100%のもののみを指すので、コーラやサイダー、お茶などは、「ジュース」とは呼びません。私たちは、清涼飲料水を作ったり売ったりするいろんな会社が協力して作った、みなさんが安心して楽しく清涼飲料水を飲むことができるよう、活動する団体です。みなさんの健康や安全を守るため、清涼飲料水の飲み方をアドバイスするパンフレットを作ったり、イベントを開いたりしています。
市販の飲み物を飲むときは、ぜひ、私たちを思い出してくださいね!
60年以上も、活動している団体です。
