
トラックにはどんな種類のものがあるの?

荷物を運ぶトラックには、いろいろな大きさや形のものがありますが、わたしたちが頭に思い浮かべる形以外にも、さまざまな種類のトラックがあるのです。トラックのことをいすゞ自動車に教えてもらいました。
大きさの違いだけでなく形や用途など種類もいろいろあるよ。
荷物を運ぶトラックは、毎日いたるところで見ることができます。トラックはサイズによって小型・中型・大型と区分けされ、それぞれの場面に適したものが選ばれます。また大きさ以外にも、用途によって形の違う種類のトラックがあります。実はミキサー車や消防車などの特殊車両も、トラックをもとにして作られています。私たちの社会の中で、トラックは欠かせない乗り物なんですよ。

大型トラック(10t車)
大型は全長12m以下、最大積載量6.5t以上。いちばん大きく、種類もたくさんあります。
中型トラック(4t車)
中型は全長12m以下、最大積載量5t以下のもの。主に建設などの作業現場で活躍しています。
小型トラック(2t車)
小型は全長4.7m以下で、最大積載量が3t以内のもの。コンパクトで小回りがききます。
基本のシャーシに用途にあったボディなどをつけて、
いろいろな種類のトラックができるよ
トラックはシャーシという骨組み部分に、動力源のエンジンや、車輪、人が乗るキャブなどをのせて作られます。それを基本にして、いろいろなボディなどを組み合わせることで、さまざまな用途のトラックになります。

土砂などを運んでいるよ

ダンプカー
海外から来た荷物などを運ぶよ

海上コンテナ輸送
液体などを運ぶときに使われるよ

タンクローリー
たくさんの荷物を運ぶときに

大型トレーラー
工事現場などで活躍してるよ

ミキサー車
作られた自動車を運ぶよ

車両運搬
トラックのエンジンはエコなエンジン
トラックのエンジンには、乗用車と同じようなガソリンエンジンを使ったものもありますが、多くはディーゼルエンジンが使われています。ディーゼルエンジンは燃費がいいので、地球温暖化の原因になるCO2(二酸化炭素)の排出量が少ないのが特長です。走行時に出す排気ガスも、エンジンの改良を重ねきれいにすることに成功しました。さらに次世代の環境にいいエンジンとして、天然ガスを燃料にするLNGトラックも開発し、実証実験も行っています。

▲トラックでよく使われているディーゼルエンジンは
燃費がよく、地球環境にやさしいエンジン

▲石油に頼らない燃料として注目されている天然ガス自動車。
大型LNGトラックの走行実験も始まっているよ
環境を守るための努力もしているんだね!

現役で働く生誕60年のトラック!
いすゞ自動車は、現存する自動車メーカーの中では、日本で最古の歴史を持っています。いすゞのトラックの中には、2019年に60歳になったトラックもあります。エルフは1959年生まれですが、何度かのモデルチェンジをしながら、現役トラックとして世界中で活躍しています。

初代(1959年)


2代目(1968年)


3代目(1975年)


4代目(1984年)


5代目(1993年)


6代目(2006年)
南極で活躍するトラックも!
いすゞ自動車は、過酷な環境で活躍するトラックも作っています。たとえば、冬期にはマイナス60度にもなる厳しい気象の南極。いすゞ自動車は南極観測隊がトラックで輸送・移動業務を行う際、現場に赴き、保守メンテナンスの支援を行っています。寒さが厳しい南極で、車が凍ってしまうと命取りになるので、メンテナンスは命にかかわる大切な仕事なのです。

▲国立極地研究所 提供
世界中で信頼される〝Made In Japan〟の
トラックをつくっています
いすゞ自動車株式会社 車両企画部物流グループ
小笠原亜紀さん
小さいころマレーシアに住んでいたので、海外で、〝Made In Japan〟の製品を外国の人たちが好んで買う姿をよく見ていました。いすゞのトラックも、世界中で信頼されている日本製品です。
トラックをつくるには多くの部品が必要です。わたしは、効率よく車を組み立てられるよう、ラインをレイアウトする仕事をしています。工場に来るたくさんの部品を、すばやく安全に、作業をする人や場所に届けるにはどうすればいいかを、多くの人と協力しながら考えています。大学や大学院で研究していたことは、この仕事とは直接関係ありませんが、研究を通して学んだ「自分で考え、行動する」ことは、今も仕事に役立っていますよ。
いろんなことに気軽に挑戦してみてね。楽しんで続けられることがあれば、きっとそれが自分の強みになりますよ。
