背はどうして伸びるの?

JCRファーマ株式会社

大人になると、背の伸びは止まります。どうして子どもの背は伸びるのでしょうか? その仕組みについて、JCRファーマに教えてもらいました。

骨が伸びるから背が伸びるんだよ。

背は、骨の成長と一緒に伸びます。子どもの骨にはやわらかい組織(軟骨)があり、これがたくさんある子どもの骨は、まだ成長する可能性が高い状態です。大人になるにつれて軟骨が成長して硬い骨に変わっていき、全て硬い丈夫な骨に変わると、伸びが止まります。

レントゲン写真

レントゲン写真

レントゲン写真には軟骨は写らず、すきまに見える

hinata

子どもの骨には、すきまがたくさんあるんだね!

背が伸びるために必要なことは?

背が伸びるために必要なことは、時期によって違います。それぞれの時期について見てみましょう。

乳幼児期(0~4歳ごろ)

乳幼児期(0〜4歳ごろ)

生まれてから4歳ごろまでを「乳幼児期」といいます。この時期はもっとも成長のスピードが速いので、体が大きくなるために「栄養」が重要です。生まれたばかりの赤ちゃんの身長はだいたい50センチくらいですが、生まれてから1歳までに約25センチ、1~2歳までに約10センチ、2~3歳までに約8センチ、3~4歳までに約7センチと、4年間で約50センチも伸び、生まれたときの約2倍になります。

生まれてから4歳ごろまでを「乳幼児期」といいます。この時期はもっとも成長のスピードが速いので、体が大きくなるために「栄養」が重要です。

小児期(男子4歳ごろ~11歳ごろ/女子4歳ごろ~10歳ごろ)

小児期(男子4歳ごろ〜11歳ごろ/女子4歳ごろ〜10歳ごろ)

4歳ごろから思春期(子どもの体から大人の体に変わるころ)が始まるまでの時期を、「小児期」といいます。
このころの背の伸び方は緩やかになります。この時期には、体の中にある「大きくなろう」と命じる「成長ホルモン」の働きが重要です。成長ホルモンは、夜寝ているときに、特に多く出ます(これを「分泌」といいます)。また、成長ホルモンの分泌をよくするためにも、適度な運動、栄養バランスのよい食事、十分な睡眠という良い生活習慣を身につけることが大切です。

良い生活習慣

思春期(男子11歳ごろ~16歳ごろ/女子10歳ごろ~14歳ごろ思春期)

思春期(男子11歳ごろ〜16歳ごろ/女子10歳ごろ〜14歳ごろ)

思春期になると「性ホルモン」が分泌されて、背がぐんと伸びる「思春期のスパート」が起こります。また、男の子はがっしりと、女の子は丸みを帯びて、子どもの体から大人の体になります。思春期の始まりや身長の伸びには個人差がありますが、伸び盛りは12~14歳の男の子が年に約10センチ、10~12歳の女の子が年に約8センチも伸びます。この時期を過ぎると骨の成長が止まります。あまりに早く思春期がくると、背が低いまま大人になってしまうこともあります。

急激な伸び(思春期のスパート)

急激な伸び(思春期のスパート)

背が低いことが気になったら…

背が低い子どもたちの多くは、健康には問題がなく、体質として低いという場合がほとんどです。でも、ごくまれに成長ホルモンがうまく分泌しないなどの、病気が隠れている場合もあります。そのときは、薬によって不足しているホルモンを補充するなどの治療が可能です。気になることがあればおうちの方といっしょに、お医者さんに相談してみてくださいね。

背が低いことが気になったら…

私たちの薬を必要とする人のために、頑張っています

答えてくれた人

JCRファーマ株式会社 マーケティング部 牧沢志保さん

薬局に行くと、たくさんのお薬がありますよね。熱を下げたりせきやくしゃみを止めたり、多くの人がかかる病気のお薬は、たくさんの製薬会社が開発するので、種類も量もたくさんあります。
でも世の中には、何千人、何万人に1人しかかからない、まれな病気もあります。こうした病気は薬がないことが多く、治療が受けられずに、体調を崩したり命を落としてしまう人もいます。私たちはこうした病気の薬を、最先端のバイオ技術(※)を使って、研究・開発する会社です。数は少なくても、私たちの薬を必要としている人たちに、最適な薬を迅速に届けるため、日々頑張っています。人の命を救う手助けができる、とてもやりがいのある仕事です。

※バイオ技術とは、生物の持つ能力や性質を上手に利用して、薬などを作る技術です。

あなたの成長を正しく把握するために、「成長の記録(成長曲線)」を作ってみましょう。

JCRファーマ株式会社 マーケティング部 牧沢志保さん

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