
街づくりってどんなこと?

さまざまな人や機能が集まってできている街。いまみんなが住んでいるのは、どんな街ですか? みんなが暮らしやすい街って、どんなところなんでしょう? 森ビルに教えてもらいました。
その街に住み、働き、訪れる人たちを想像し、未来を形にしていくこと。 そして、つねに進化させながら街を育てていくことだよ。
街に住んでいる人、働いている人、行き交う人たちのことを想像して、よりよい未来を形にするのが街づくりです。完成後も時代に合わせて、常に進化させていきます。
街づくりで大切なのはどんなこと?
安全
逃げ出す街ではなく、逃げ込める街にする
地震や台風など災害が多い日本では、災害に強い街づくりが何よりも大切です。建物を耐震化、また自家発電システムを導入するなどインフラも整備。備蓄用品の備えとあわせて、安全・安心な街にします。

六本木ヒルズでは、建物の揺れを吸収するダンパーという装置を設置しているよ
もしものときの備えが大切!

六本木ヒルズでは10万食の食料や毛布、医薬品などを備えているよ
環境
緑化に取り組み、街と自然の共生を目指す
豊かな緑、四季折々の草花は、街に彩や潤いを与えてくれます。積極的に緑化を進め、街とともに自然を育むことで、人々が四季を感じる暮らしができ、地球環境にも優しい街が生まれます。

六本木ヒルズの屋上庭園。都会でも自然を楽しめるだけでなく、地球温暖化対策にもなるよ
緑があると気温が下がる!

六本木ヒルズの温度を上空から見てみると緑がある部分は温度が低くなっている
文化
さまざまな文化を楽しめる豊かな生活
一流の文化や芸術に気軽に接することができる環境や、異なる価値観を持つ人たちが交流できる場と時間。そうしたものを備えることで、新しいアイデアや価値が生まれ、さらに魅力的な街になります。

六本木ヒルズの盆踊り。文化の発信地には多くの人が集まり、新しい出会いが生まれるよ
世界中の人や文化・芸術が集まる!

街全体を美術館に見立て、夜通しアートを楽しむ六本木アートナイト
自分の街の好きなところや、足りないものを考えてみてね

理想の街ってどんなところ?
下の絵は森ビルが目指す理想の街「ヴァーティカルガーデンシティー(立体緑園都市)」です。都心の空と地下を有効に活用し、そこに職、住、遊、商、学び、憩い、文化、交流などのさまざまな機能を組み込みます。土地を増やすことはできませんが、建物を高層化し、地下も活用していけば、空間は増やせます。街の機能を縦に集約すれば、移動時間は減り、自由に使える時間が増えるのです。
また、空と地下を活用することによって、地上は緑と人に開放できます。公園や広場、森はもちろん、川や池、ゴルフのショートコース、フットサルのコート、都会の小牧場だってできるかもしれません。

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屋上の田んぼで、都会でも季節の楽しさや日本の文化を体験できる
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緑と水辺を増やして、ヒートアイランド現象を緩和。小鳥や虫も戻ってくる

建物を高層化して地下を有効活用することで、地上は水と緑でおおわれ環境の良い街に
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家と職場が歩いて行ける距離にあれば通勤時間が短くなり、自由に使える時間が増える
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馬や牛とも触れ合える
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太陽の光が届けば、地下でも花や緑は育つ
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地下は夏は涼しくて、冬は暖かいんだ。冷暖房の省エネルギー化につながるよ
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車を地下に走らせて歩道とわければ、みんな安心。交通渋滞も減らせるよ
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実は地下は揺れにくい。図書館や美術館、劇場など、窓がいらない文化施設は地下に
今よりもっと楽しく、安心して暮らせる街に
森ビル株式会社 タウンマネジメント事業部
小池友和さん
森ビルが考える理想を具現化した街が「六本木ヒルズ」です。この地域は、もともと木造の家が密集して立ち並び、道路も狭く、消防車や救急車が入れない地域でした。森ビルは17年もの年月をかけて、約400人の地域の人たちと話し合いを重ね、安全で暮らしやすい街をつくりました。
街は、建物をつくるだけでは完成ではありません。住んでいる人や働く人、遊びに来る人など、さまざまな人が集まり、交流することで新しい文化やアイデアが生まれ、より楽しく過ごせる街に成長していきます。森ビルは、街に関わる人たちと街を育てていくのです。
森ビルでは街づくりのノウハウをこどもたちに体験してもらえるプログラムも開催しているので、ぜひ六本木ヒルズに遊びにきてくださいね。

▲木造の家などが密集していた、六本木ヒルズができる前


▲六本木ヒルズができた後