
建設・土木工事が進化すると働き方も変わるの?

建設や土木の仕事はきつくて大変と言われていて、人手不足も深刻な問題になっています。こうした工事のやり方も最新の技術を使って進化しています。建設機械などを作っているコマツに聞いてみました。
ICT(情報通信技術)を活用して安全で効率的に働けるよ。
建設機械の操作はとても難しく、一人前に作業できるようになるまで10年かかるとも言われています。ところが、コマツが開発した「ICT建機」は、建設機械自体の場所はもちろん、作業機の刃先などの詳細な位置情報までGPSなどの衛星情報によって正確につかむことができ、さらにICT建機にダウンロードされた3次元設計データに従って自動的に作業をすることができます。これまでの建設機械では難しかった作業でも、初心者が簡単にできるようになります。また、稼働中の建設機械の横に人が立って、作業が正しくできているか確認をする必要もなくなり、とても安全に工事を進められるようになります。
ICTブルドーザー


レバー操作しなくてもブレードが自動制御される

運転席コントロールボックス
※安全上、運転時は手を添えます。
ICT油圧ショベル


運転席コントロールボックス

きれいな斜面をつくる法面作業でも大活躍!
※ICT(Information and Communication Technology)とは情報や通信に関する技術のこと
もっと安全で、もっと効率的な工事現場を実現!
建設機械による作業に限らず、これまでの建設・土木工事では、ベテランの知識や、経験・勘をたよりに行われていました。こうした工事現場に、いろいろな最先端技術を活用した工事方法が登場してきています。それが、コマツが提供している「スマートコンストラクション」です。ドローンが自動で地形を3次元測量してデータ化したり、図面データどおりにICT建機で作業したりすることで、工事現場の全工程のあらゆるデータをインターネットでつなぐことができます。そして、パソコンやスマートフォンのアプリなどを通じて、いつでも「今日は計画に対してどのくらい工事が進んだかな?」「現場の地形がどう変わったかな?」などといった情報をまとめて確認することができます(これを「見える化」といいます)。これらを分析することで、工事の進行計画も正確につくれるようになり、作業の効率化につながります。ベテランだけでなく初心者も同じように作業できるようになり、人手不足の問題も解消できます。


工事の状態がいつでも見えるのね!

今までの方法との違いを見てみよう
工事の流れ
測量
今までの工事

工事現場の地形の「長さ」「高低差」などを、資格や知識を持つ人が何日もかけて計測します
スマートコンストラクション

ドローンが自動で3次元測量を行い、立体的で正確なデータをまとめます

設計と計画
今までの工事

工事の設計データを作ります
スマートコンストラクション

3次元測量データから正確な設計データが作られます

施工
今までの工事

工事する場所に目印をつけ、建設機械の横で人が作業を確認しながら、印の通りに工事をします
スマートコンストラクション

設計データをICT建機にダウンロードすると、初心者でも簡単に操作ができます

検査
今までの工事

毎日の工事記録を写真に撮るなど、工事後には大量の書類を作成、整理し、検査します
スマートコンストラクション

毎日の工事記録はICT建機とドローンが自動でまとめ、分析してくれます
世界中でコマツの機械が働いています
コマツ コーポレートコミュニケーション部
広報グループ 吉田茜さん、綱川紗矢香さん
コマツは1921年に創業した建設・鉱山機械と産業機械のメーカーです。コマツの建設機械は海外売上比率が8割以上で、世界中でコマツの機械が働いています。今回ご紹介した「ICT建機」「スマートコンストラクション」以外にも、これまでなかった新しい商品やサービス、ソリューションを提供しています。
石川県小松市の「こまつの杜」に
世界最大級のダンプトラックを
展示しています。ぜひ遊びにいっ
てみてね!
