インターネットの動画やゲームに広告が出るのはなぜ?
インターネットで動画を見たり、記事を読んでいたりすると、広告が表示されます。その仕組みをデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)に教えてもらいました。
知ってほしい情報を、多くの人に素早く、的確に届けようとしているからだよ。
インターネットで見かける、アレもコレも……実は広告!
パソコンやスマートフォンから、インターネット上にある役立つ記事やきれいな写真、面白い動画など、たくさんのコンテンツを楽しむことができます。コンテンツの中には広告収入をもとに作られているものもあります。インターネットの広告がどんなふうに出てきているのか、自分で見たり、家族の人たちに聞くなどして調べてみましょう。
-
ウェブサイトで
バナーと呼ばれる広告枠(上の図の赤い部分)があります。クリックすると広告主の情報を見ることができます。ひとりが1回見ると1ページビューとカウントされます。
-
動画投稿サイトで
動画の始まりや途中にも広告が表示されます。どれだけたくさん再生されたかによって、ユーチューバーなどの動画を作った人たちへ支払われる金額が決まります。
-
検索すると
何か調べものをするときに、検索サイトは便利です。検索結果の画面で上部や右側に出ている情報も実は広告。よく見ると「広告」と表示されています。
-
SNSで
TwitterやLINEといったSNS(ソーシャルネットワークサービス)の中にも広告が。見た人がほかの人に広めてくれる効果があります。
ゲームで
無料ゲームの中には、画面内に広告が表示されるものもあります。
インターネット広告費が初めて首位に!
日本のインターネット広告の始まりは1996年と言われています。人間でいえば、まだ24歳くらい。2019年の国内のインターネット広告費が初めて2兆円を突破し、長年首位だったテレビの広告費を抜きました。ウェブサイトのバナー広告から始まった広告手法は、さらに進化を続けています。
ネット広告の勢いはすごいケモ!
各分野のプロフェッショナルがワンチームとなって皆さんへ広告を届けます!
-
アカウントディレクター
広告主と一緒になって、インターネット広告に関するプロモーション全体の取りまとめを行います。
-
マーケティングトレーダー
皆さんにとって必要とされる広告を表示させるため、広告の運用(設定/配信/集計/分析)を行います。
-
メディアプランナー
メディア(=広告が掲載される場所)を熟知した専門家が、プロモーションに適した広告方法を提案します。
-
データサイエンティスト
インターネット上の画像・動画・テキストなどあらゆるデータを分析し、新たなビジネスを創造していきます。
システムエンジニア
デジタルテクノロジーを駆使して新しいサービスの開発や仕組みづくりなどを行います。
インターネット広告は、AIなどのデジタルテクノロジーだけで成り立つのではなく、人と人とのコミュニケーションが原動力なのです。
インターネット広告を支えるデジタルテクノロジーを知ろう!
インターネットはアメリカで生まれ、今や世界中をつないでいます。関連するテクノロジーは英語由来の名前が多いです。
-
ウェブ
(例)
今すぐウェブにアクセスしよう元は「クモの巣」という意味。世界に張り巡らされた情報網をワールド・ワイド・ウェブ(www)と呼ぶ
-
サーバー
(例)
サーバーから配信します情報やサービスを提供する側のコンピューターのこと。多くのデータが蓄えられている巨大な貯蔵庫
-
バナー
(例)
バナーをクリックしてみて英語で「旗」を意味し、ウェブページ上の四角い広告枠を指す。旗に似た形なので、こう呼ばれる
-
クッキー
(例)
クッキーを有効にしてくださいホームページをいつ、何回見たかなど、さまざまな情報を保存する仕組み。データ収集にも活用される
アカウント
(例)
アカウントを登録してください
ネットのサービスを使うための会員証のようなもの。ID(その人固有の記号や数字)とパスワードで管理する
見たことがあるデジタル用語は
こういう意味なのね!
欲しい人に欲しい情報を的確に届けます
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)
戦略統括本部 社長室 岩田真由子さん
DACは、日本のインターネット広告の始まりと同じ頃に誕生し、情報のデジタル化や人々の生活スタイルの多様化が進むのに合わせ、インターネット広告の進化に貢献してきました。高度なデジタルテクノロジーと独自のクリエイティビティで、情報を発信したい人(広告主)と情報を流通させるメディア、欲しい情報を受け取りたい人(生活者)の三者をつなぎ、広告が正しく表示され、欲しい人に欲しい情報がきちんと届く世界を支えています。現在では、広告の形に留まらず、デジタルマーケティングへの対応として、新しいサービスやビジネスを生み出しています。
DACのロゴマーク「ジ・アクセル」は、デジタル社会の未来に次々と活力を与え、切り開いていく志を表しています。